JICA海外協力隊 二次選考の巻~後編~
こんにちは。
今回はJICA二次選考、面接に関して記録していきますね。
「一次試験をクリアしたんだし、二次試験なんて余裕でしょ?」って、周りに言われたことがありましたが・・・いやいやいやいや!!!あり得な~~~いっ!もし、そのようなお考えをしている方がいらしたら、是非、この機会に考えなおしてもらいたい。
二次選考の方が断然厳しいし、至難です。途上国へ日本国の代表として2年間行くわけです。日本国民の税金で運営されているわけです。面接官も見極める上で、やはり厳しい質問もせざるを得ないのでしょう。…相当メンタルやられます(+o+)
JICA一度目の挑戦時は想像していた以上のもので、試験終了後は疲労感が半端なく、腑抜け状態。当たって砕けろ精神は、見事に砕け散りました。だからこそ声を大にして言いたい!!!!二次試験こそが大本命ですからね!面接は心してかかるべしっ!!!!w
面接は技術面接と人物面接があり、各15~20分で設定されています。
技術面接は専門性に沿った内容、人物面接は今までの経歴等を踏まえた内容での面接といったところでしょうか。2017年度は、午前中に技術面接があり、午後から人物面接という流れだったのですが、2018年度は合同面接となり、1回の面接で終了でした。なので、2度目の受験は午前中に終了。午後から何もすることがなく、ただ会場で時が過ぎるのを待つことになりました。確か看護師だけが合同面接で、それ以外の職種の方々は技術・人物面接と2回やってはりました。
面接官は2~3名で構成されています。私の場合、3:1での面接でした。中央に看護師なのか専門家の女性面接官、その両サイドの面接官は恐らくJICA職員で男性・女性の方でした。何のご縁なのでしょう。中央の女性面接官、2017年度の面接で滅多斬りにしてきた張本人(;'∀')え~っと、何というか…中々のお方でして。おっとり優しい話し方をするのに、威圧的なオーラが甚だしい。ニコニコしながら話して質問してくれはるけど、私が話す時は無表情+メンチ切るかのごとく見つめられるw「こんな言い方意地悪だよね~」っと言いながら、謎の高笑いをして周りに物を言わさないお局様!(←私の主観で、失礼な物の言い方していることは百も承知)が、2回連続で面接官でした。しかし、以前も受験していたことを覚えてくれていて、緊張感はあったけど比較的和やかな雰囲気で、私の話も頷きながら聞いてくれていました。1年前の面接が嘘みたい。
面接官も役として鬼に扮せざるを得ないのかな~、本心なのかな~、でも面接官に任命されるぐらい凄い人なんだろうな~、こんな強烈なインパクトを与える人とは滅多に出会うこともないし忘れることもないわ!っと思うことに。ということで、私自身は前回の経験で免疫もあり何とも思わなかったけど、私以外の受験者は、この面接官に相当くらっておりました。「圧迫面接!」「喧嘩しそうになったわ!」「すごい威圧ぶり!」などなど・・・散々な言われ様でした。みんな思うことは一緒なんだね~w
ただ誤解しないでほしいのは、JICA二次選考の面接は圧迫面接ではありません!職種にもよるだろうし、他の面接官の方々は本当に優しいですし、威圧のイの字もありません!面接中も冗談を言ってくれたり、こちらの緊張をほぐそうとしてくれたり、むしろ職員さんが緊張していたりw。年齢・性別・育ってきた背景は違えど、面接官も人間です。緊張する中でネガティブに陥るのではなく、ポジティブな発想に転換して、その場を楽しめると良い結果に繋がるのでは…なかろうか⁉
では、ここから面接で質問された内容を箇条書きにしていきます☆
(⚠2017年度・2018年度の面接まとめて記しています⚠)
□派遣先が希望している国以外となった場合でも参加は可能か
□両親や職場の上司には同意を得ているか
□現地ではバイクに乗りたくないとのことだが、自転車は可能か
□保健師の資格の有無
□助産師の資格の有無
□養護教員の資格の有無
□小児・母子医療に携わった経験はあるか
□5Sとは何か?(→順番が違うと聞きなおされる。)
□5Sとはどんな取り組みか説明をしてみて
□自身が働く病院では5Sの取り組みはあるか
□感染委員のリンクナースとしての経験はあるのか
□院内には感染CNSはいるのか(CNSの意味を理解しているか試されている感じ)
□異文化看護について勉強したことはあるか
□病院か地域の活動であれば、どちらを希望するか
□なぜ地域医療に携わりたいのか
□志望動機は?
□人を育てる難しさはどういうところ?具体的にどんな事に困った?
□ズレって何で生じるの?それをどう解消してきたの?
□先輩に相談して助言を受けて中で役にたった事は何?(←職場での話)
覚えている範囲ではこんな感じ。
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)は必須です!どの受験者も質問されており、順番にも意味があるので必ず押さえておきましょう。企業では推奨され、当たり前のようになっているのかもしれませんが、私が働く病院では5Sは浸透していないので、説明してって言われても言葉に詰まって十分な説明はできませんでした。
2017年度の受験が不合格となった原因は何か考えていました。
私は病院で働きながら、在宅医療に興味があり、訪問看護に携わり地域医療の分野で働きたいという目標がありました。学生時代にベトナムでのCBR活動に参加し、地域住民宅を訪問した経験もあり、村を巡回しながら地域住民の健康をサポートするといった内容の要請に応募していました。しかし、面接官に言われて気づきます。「病院という機材が整った医療現場でしか看護師として経験がないあなたが、いきなり何もない村に行って何ができるんですか?その地域の人にとっての利益は?」ぐうの音もでねぇ…。
不合格の原因は、自分の理想ややりたいことを優先していたから。気持ちばかりが先行て、具体的に何ができて、どんな利益をもたらすことができるって説明ができなかった。自分が経験してきた事と要請内容が一致していなかったことが、不合格の理由なんだろうなという考えに至りました。
JICA海外協力隊の看護師の要請内容って、
1.村を巡回する地域医療
2.看護学生への教育・指導
3.感染管理
っと、個人的にざっくり分けると3分野かな。
で、要請に対してできることをアピールすることが合格への近道だっ!って考え直して、ICTリンクナースの経験を活かせられる要請に応募。自分が何をしてきたのか、そこから何を学んできたのか、何ができるようになったのか、核となる部分を徹底的に分析して面接でアピールできるよう準備。面接で「他にも要請があったと思いますけど、それについてはどう思いますか?」(←確かこんなニュアンス)と聞かれ、「私の経験を活かせられるのは感染管理の要請内容だと思うので、それ以外の要請内容では尽力できないかと思います。」と答えました。
多くの先輩方のブログで面接で質問された内容を調べて、こういう質問が来た時はこう答えるってある程度イメージトレーニングはしていたりするのですが、実践練習をしていないが故に、本番はハチャメチャあるあるです。準備しておくことは大事だけど、面接では想定外の質問がほとんどです。厳しい質問に泣いてしまったと話す受験生もいました。泣いたからダメってことではありません。その時の表情や反応ももちろん観察されていて、協力隊員としてふさわしいか見極められているのでしょう。何を基準に合否を判定しているかは分からないですが、協力隊について調べているよ!派遣されたい国について調べいるよ!活動について自分なりの考えを持っているよ!ということを具体的にアピールすることが大事だと思います(*´ω`*)
ということで、JICA二次選考に関しては以上となります☆
話は変わって、隣に座っていた受験生の方。私の憧れのウユニ塩湖でツアーガイドをしていたとのことで、羨ましくてテンション上がって写メ頂戴!って急に要求する私。嫌な顔せず快く写メをくれた彼も、恐らく合格していた模様。名前も連絡先も知らないけど、スタートラインに立てたこと、嬉しく思います!!お互い夢に向かって頑張りましょう!!ではでは、アンニョン♡